金融商品は見た目に編されるな

平成17年7月にFX取扱業者が登録制になって以来、FX取引は日本の一般投資者の中で大きな広がりを見せてきましたが、投資者がより安心して取引できる環境を築くため、金融庁より規制の見直しが進められ、以下のような規制の変更が行われました。@FX業者が投資家から預託された証拠金は、全て金銭信託することが義務付けられました。 Aロスカット・ルールを整備し、遵守することが義務付けられました。BFX取引の際、顧客から一定の証拠金を預かることが義務付けられました。このようにFXはますます健全な金融商品に進化しています。

金融商品は見た目に編されるな

これから資産運用をはじめようとする際に、「信頼性がある」こういうだけで、大手銀行や証券会社、郵便局に出向いて投資信託の相談をしたり、外貨預金や外国債券投資信託(外債投信)などの金融商品を考える人が多い。
資産運用

 

一方で銀行も、外貨定期預金をより魅力的な金融商品としてPRするため、キャンペーン特別金利と称して年率10%、20%など非常にお得な見せ方をしているが、実はそれ以上に高い為替手数料を取っている場合が多いことはあまり知られていない。通常、預け入れる(円を外貨にする)時や引き出す(外貨を円にする)時に、片道(預け入れるか引き出すかのどちらか)だけでIドル当たり1円の手数料がかかる。預金者はそもそも外貨が欲しいわけではなく、高金利に魅力を感じているだけのため、結果的には満期時に外貨を円に換えることになる。当然為替手数料も往復、つまり片道手数料の2倍は必ずかかってしまうことになる。

 

例えばある銀行で、高金利で人気の豪ドル建て外貨定期預金が、1ヵ月満期の預金に限り12%の特別金利キャンペーンを行っていたとしよう。今の低金利時代において金利12%は非常に魅力的だが、実際に運用するとどうだろう。上象ドルが80円の時10万象ドル預金したとすると、投下資金800万円に対し、金利12%の12分の1〒力月満期のため)、8万円(正確には1000豪ドル)が金利としてもらえることになる。これだけなら素晴らしい金融商品であるが、これに一般的な銀行の為替手数料上策ドルにつき片道2円50銭、往復5円、つまり10万象ドルで50万円の為替手数料が取られる。預金時と満期時の為替レートが変わら々けれぺ金利で8万円もらえるが、手数料で50万円支払わ々げれぼ々らない。
豪州
豪ドル(オーストラリアドル)の為替レート、金利の推移について

 

それではと円安を期待するが、豪ドルが1カ月以内に手数料(5円)分以上動くかというと、それは非常にまれである。結果として手数料負けをしたとしても、表面上手数料は為替レートに織り込まれる(1豪ドル=80円の時、預金する時のレートは82円50銭、満期で解約する時のレートは77円50銭)ため、預金者ははじめる時期が悪かったと勘違いしてしまいがちである。

 

そして、意外と知られていないのが、外貨預金は預金保険制度の対象ではないということだ。預金保険制度とは、金融機関が破たんした際に、その金融機関に預けている預金が保護される仕組み(ペイオフ)のことである。具体的には、もし銀行が破たんした場合、元本1000万円とその利子までが保護される。最近では2010年9月に日本振興銀行が経営破たんし、日本で初めてペイオフが発動したことは記憶に新しいところである。しかし繰り返しになるが、外貨預金はペイオフ対象外。

 

さらに、外貨定期預金は満期まで途中解約できないことが多いため、例えば1年満期の外貨定期預金は、1年後の為替相場を当てるようなものだ。プロでも当てるのが難しい未来の相場を予測しなければならない金融商品。外貨預金は間違いなくリスクのある投資商品なのである。それを銀行が取り扱っているという安心感からか、リスクのない(あるいは少ない)金融商品と勘違いし、はじめる人も少なくない。

 

また、毎月お小遣いがもらえるとの宣伝文句で年配者に人気の外債投信はより複雑だ。宣伝文句だけ見ると、いかにも年金暮らしの人にはうってつけの金融商品に見えるが、実は為替の変動リスクに、債券の変動リスクが加わり、購入時の手数料、運用管理費用、売買委託手数料、監査費用、その他諸費用、おまけに解約時に信託財産留保額という素人には分かりにくい費用までかかってしまう。

 

もちろん、そういったことを理解したうえで、ひとつの投資商品として購入するのであれば問題はない。しかし、それを差し引いても、手数料の高さはやはり見逃せないものがあり、その商品がどのくらいのリスクを抱えていて、どのくらいの手数料を払っているのかということをしっかりと理解して取引している人は少ないのではないだろうか。

FXは最も資産運用に適した商品のひとつ

FX業者の選び方

 

「FX」という金融商品は、外貨預金や外債投信に比べて手数料が圧倒的に安い。最近はFXの1000通貨など少額で取引できるFX業者も増えてきており人気だ。手数料無料のFX業者も多く存在し、隠れた手数料といわれる「スプレッド」を考えても、断然安いのである。また、FXは24時間取引か可能で、少ない資金で大きな取引ができる、情報が入手しやすい、投資家の資金は全額、信託銀行(会社)で保全しなければならない(業者の破たんリスクの回避)ことが法律で義務付けられているなど、投資家にとってのメリットがいくつもあるのだ。

 

ところが、FXはハイリスク・ハイリターンでギャンブル性の高い金融商品というイメージや、国内の法規制の適用を受けない海外の悪徳なFX業者が一部に存在するという印象があったりと、金融商品をあまり知らない初心者にとって、FXは資産運用に適した商品であるという認識が薄いのも確かである。

 

最近は少額で始められるFX業者も多い。1000通貨、手数料無料のFX業者もあり、狭いスプレッドでスタートできるのもうれしい。

 

だが、前述したように、FXは他の金融商品よりも投資家にとって有利な点が多くあり、取引方法や業者の選び方によっては、最も資産運用に適した商品のひとつであると明言できる。銀行にお金を預けてもほとんど増えない「金利ゼロ」の時代において、資産運用の必要性が叫ばれている。そうした中で、法規制などFXを取り巻く環境は変わりつつあり、FXが本質的に資産運用に適した金融商品として生まれ変わろうとしている。

 

当サイトで、FXの仕組みや取引方法、FX業者の選び方などを学んでいただき、資産運用のひとつとしてFXを活用いただければ幸いである。